青森路線バスとローカル線の旅(早くローンを返すのだ!番外編)

都内にマンションを買いましたが青森に転勤しました。そして4年後に戻って来ました

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16 October

JRバスみずうみ号で温泉めぐりへ

7:50発のみずうみ号で蔦温泉へ。運賃は¥2,020
今日は良い天気だったので萱野茶屋で降りて長生きの熱い麦茶をいただきました。
麦茶 麦茶2
朝食は五平餅¥150なり。五平餅
丸い五平餅初めて見ました。
9:30過ぎに蔦温泉に到着。
今回の最初の目的地、蔦七沼の沼めぐりです。沼めぐり
遊歩道が整備されていますが、ところどころ昨日の雨でぬかるんでいました。やはり長靴が欲しくなりました。整備された歩道
ブナの森はすっかり色づいて陽がさすと黄金色に輝きます。
まずは蔦沼蔦沼
沼の周りも歩道が整備されていて歩きやすい。
まるで日本庭園のような佇まい。日本庭園のような佇まい
というより庭がこちらを模倣しているんでしょうね。
紅葉の錦とはまさにこのこと。
日本人の色彩感覚はこの自然の色を衣服や道具に写すことで育まれたのでしょうか?紅葉の錦
JIS慣用色名の和名などを見るとその柔らかな言葉に和みますが、今日の景色は金色や山吹色に金赤が映えている、とでも表現すべきでしょうか。
鏡沼、月沼、長沼、澄んだ水は水底に沈んだ落ち葉が見えるほど。
鏡沼 月沼 長沼
森を歩いているといろいろな生き物に出会いますが、本日はカエルカエル
目の前を横切っていき、保護色でいったん見失いましたが見つけました。
菅沼 瓢箪沼
菅沼、瓢箪沼とめぐりながら、紅葉とブナの合間から陽光に燦めく沼が次々に見えてくるのもおもしろく一周90分があっという間でした。

11:00過ぎに蔦温泉に到着。蔦温泉
日帰り入浴¥500です。
木造りで天井が高く開放感があります。
ボディシャンプーは備えつけ、タオルは販売、バスタオルは¥500でレンタルできますが、お気に入りの温泉セットがあれば持っていったほうがベターです。

お昼は蔦温泉西館のレストラン。
ばくらいと泉響 涼風定食
涼風定食とホヤの塩辛(ばくらい、と言うそうです)
オリジナルの泉響という日本酒いただきました。
昼から一合空けてしまう不届きものをお許しください。

13:35のバスで青森駅方向へ戻ります。
天気が良ければ赤沼に行きたかったのですが、雨のため沿道温泉めぐりに方針変更。
まずは日本三大秘湯、谷地温泉。蔦温泉からは¥460
谷地温泉バス停 谷地温泉
さっそく温泉、の前に遊歩道があったので歩いてみました。
谷地温泉遊歩道 温泉の湧く池
温泉が湧く池がありました。
奥の方、良く見ると泡が出るらしい。
谷地神社 イワナの泳ぐ池
宿の裏手にはイワナが泳ぐ池と子宝に恵まれるという谷地神社。
イワナは発見できなかったけれど水は澄んでいて大気は清涼でした。
日帰り入浴は¥500
浴槽は38度くらいの温いお湯と熱いお湯の2つ
白濁したお湯から硫黄臭が。ここのお湯は足元から湧いているそうです。
ゆっくり浸かっていたかったけれど散策で時間を使ってしまったため早々に支度をしてバス停へ。
15:18のバスで青森駅方面へ。
15:45ごろ酸ヶ湯温泉に到着。運賃は¥560酸ヶ湯温泉
自販機で日帰り入浴券を購入して玉の湯へ。
混浴の千人風呂が有名ですが、今回は男女別のこちらへ。
脱衣所もかなり混んでいて盛況でした。
お湯は白濁した硫黄泉、少し浸かっただけでのぼせそうなほど温まります。
みそおでん 湯上りはビールですね。
閉店間近で本日最後の味噌おでん。
16:43のバスで青森駅へ。酸ヶ湯温泉から¥1,300
始発から最終便まで有効に使っても十和田北線沿道の温泉をすべてめぐることは出来ませんでした。
谷地温泉を筆頭にいずれも鄙びた秘湯揃い。
次はどこに行きましょうか。

23:09:00 | loan | Nocomments

02 October

青い森鉄道とJR大湊線と下北交通バスで青森ミステリースポットへ

青森は本州最北端で自然環境が厳しいためかミステリースポットが多いですが、何といっても日本三大霊場に数えられる恐山が日帰り圏内とあれば一度は参拝に行かねばなりません。
ちょうど明後日が急死した父の三回忌にあたり、法事は先週すませましたが亡者は三回忌までに冥界で十度の審判を受け、その審判の時に遺族の追善供養の功徳に資することを期すそうです。この参詣が少しでもその功徳のうちに入れば生前たいした親孝行もできなかった罪滅ぼしになるのではないかとも思いました。

今回は「小さな旅ホリデー・パスあおもりフリーエリア」2400円を使って青森→下北を日帰りしました。ホリデーパス
2日有効なので事情が許せば沿線からアプローチできる温泉地に泊まるもいいかもしれません。

9:22に青森駅を出て青い森鉄道とJR大湊線直通の快速しもきた大湊行きで本州最北端の駅、下北駅へ。本州最北端の駅

10:52に下北駅到着。駅前から11:00発の下北交通のバスで観光ガイド音声を聞きながら恐山へ。運賃は750円です。
途中、一杯飲めば10年、二杯飲めば20年、三杯飲めば死ぬまで若返ると言われる若返りの水「冷水」のバス停で一度下車して3口ほど急いでお水をいただきました。多少は若返れたでしょうか?
恐山には下北駅から40分ほどで到着。
ただ雷がなり雨風もひどく寒かったので、まずは総門前の蓬莱庵でラーメンを食べて暖をとりながら空模様をうかがっていると、突然激しい雨が。
従業員の方が初雹だと言っていました。

お昼過ぎには天気も回復し、ガイドブックのお薦め参詣コースに従って三途の川にかかる太鼓橋からスタート。
善人しか通れないというこの橋。
一応渡ることができましたが、太鼓橋ゆえ雨ですべります。下りは慎重に渡りました。三途の川
三途の川から宇曽利山湖に沿って徒歩10分ほどで総門です。ここで入山料500円を払います。
総門、山門を通って本堂、本尊安置地蔵殿などにお参りすると、いよいよ硫黄臭も強くなり荒涼とした風景が広がってきます。
カラスもここで出会うと少し怖い。恐山の風景
けれど振り向くと紅葉の向こうに地蔵山が。紅葉
延命地蔵尊や賽の河原を順路に沿ってまわります。
硫黄臭はますます強くなり、ところどころ蒸気が音を立てて吹き上がる様はたしかにこの世の地獄のようです。
風車硫黄の川
約1時間ほどで極楽浜へ。
極楽浜
カルデラ湖である宇曽利山湖は強い酸性のため、世界中の魚類の中で今のところ一番酸性度の強い湖に住む魚類である宇曽利湖ウグイとヤゴなどの水生昆虫しか生息していない死の湖でもあり、風景は極楽浄土ではあるけれど生者にとっての極楽では決してないように思いました。
順路を少し逸れて五智山展望台に上るとそこに可愛らしい如来様が5体、五智山を臨むように立っていました。
五智如来
神仏の像や聖域はほとんど写真に撮らないのですが、如来さまというのにあまりに可愛らしいので心の中でお許しを願ってから撮影させていただきました。

そして生者の極楽と言えばやはり、これ!
温泉と甘味ですね。
山門の中にある古滝の湯、冷抜の湯、薬師の湯、花染の湯は入山料を払えば自由に入れます。花染めの湯は混浴、今は古滝の湯が女湯です。
強い硫黄臭と白濁した湯は熱く、湯船に入れた足が痛いほどです。隣の浴槽に入っていた地元のおばさまから、真ん中についている蛇口から水を足して好みの温度にしていいと聞きました。
両方温くしてしまうのも無駄なので、適温になっている方に移動してしばらくお話しながら暖まりました。
今月で閉山してしまう恐山の冷気ですっかり冷えきった身体もあっという間にほぐれました。
この温泉、後からきた親子の津軽弁をかいつまんで聞いていると、どうやら硫黄がキツく白いタオルなどで湯上がりの体を拭くとタオルが変色してしまうそう。また2、3日体から硫黄臭が取れないそうです。効能はリウマチや胃腸病だそうです。
古滝の湯
午後2時を過ぎて数台の大型バスで到着した観光客が増えて来た頃、人気の「身代わり地蔵」のお守りなどを購入して総門を後にしました。
再び総門前の蓬莱庵で休憩。おしるこをいただきました。おしるこ

15:00発の下北交通のバスで恐山から下北駅へは40分ほどで到着。ちょうど新青森行きのリゾート列車「リゾートあすなろ」が15:54にありましたのでこれで帰ることにしました。
停車駅は大湊、下北、陸奥横浜、野辺地、浅虫温泉、青森、新青森です。リゾートあすなろ
下北から青森までは1時間半くらいです。

全席指定の2両編成、以前に乗車したリゾート白神と同じようにゆったりしたシート、大きな窓、車内販売や観光ガイドがありながら指定席510円という安さ。乗り換えなしで青森駅に帰れる快適さ。
そしてさらに「世界の車窓から」さながらの運転席からの映像が車内のモニターに流れています。運転席の映像

途中、ほっかむり隊が車内販売に訪れました。横浜町の特産品などを次の陸奥横浜駅まで販売しているそう。おすすめは「なたね油」でそれを利用した美容液なども宣伝していて、手の甲に少しお試しさせていただきました。
すぐ駅に到着し慌ただしく下車していかれましたが、ふとホームを見ると手を振って列車の見送りをされていました。
せっかくなので美容液を手の甲に良くすりこみながら車窓を眺めていると波打ち際が近い!
慌てて撮った写真がこれ。あすなろの車窓から
陸奥湾と津軽半島に沈む夕陽が美しい。

この後、野辺地、浅虫温泉を経て青森駅に17:30頃到着。
下北半島の日帰りは難しいかと思ったのですが、交通機関の時間を合わせれば充分目的は果たせることがわかりました。
まもなく雪の季節になってしまいますが躊躇せず行きたい場所には行ってみようと思いました。

21:56:48 | loan | Nocomments