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昨年のAOMORI SWEETS NOVEMBERスタンプラリーで訪れた蟹田。
今日は青森県庁が実施している"イルカいないかキャンペーン"を知って陸奥湾を回遊しているイルカに会いに来ました。
青森駅8:24発白鳥93号函館行きで一駅。
運賃は980円
8:48蟹田駅下車。
9:20出航のフェリーに乗るのに事前手続きが必要です。
主義に反して駅前に一台だけ停まっていたタクシーに乗ってトップマストへ。
まだ旅程を決めかねていたので片道で脇野沢まで購入。
むつ湾フェリー「かもしか」です。
片道1,420円です。二等客室と特別室があります。
イルカ見るため二等客室の窓際に座ってみましたがいい天気なのでデッキに出ました。
ところが30分待ってもイルカ来ません。
船内の掲示を見ると今年のピークは6月中旬だったよう。
悔しいので帰りもフェリーに乗るべく今日の最終便まで時間潰しをすることに。
ちょうど脇野沢到着して15分後に仏ヶ浦行きの遊覧船が出るので下北半島ウエストコーストのクルージングに出航!
往復3.800円、2時間のクルーズです。
様々な色、形の岩を見ながら自然の造形美と名付けた先人の想像力とネーミングセンスを楽しみつつ、ひとつひとつ丁寧に説明してくださるクルーに感心していると、「イルカ!」という声が、見ると海面に背ビレが!
4〜5頭くらいはいたでしょうか?
ただ手持ちのデジカメで撮るには遠く、時々しか胴体が海面に出て来ないのでネッシーなみの遭遇でした。
仏ヶ浦に到着。
現地で三十分ほど自由時間です。
先人が仏に擬えた岩は船から見るより遥かに壮大で、船と牛馬以外は徒歩しか移動手段がなかった時代、確かにここは人智を超えた力と年月によって造形された仏がおわす極楽浄土だったのでしょう。
大町桂月の歌碑がありました。
蔦温泉に没し青森に足跡が多くある高知県出身の文人が好んだ青森の自然。
半年近く雪と荒れる海、風に阻まれるためか、良くも悪くも乱開発の魔の手を逃れて手つかず気味なのも魅力のひとつです。
この地を訪れた縁に感謝しつつ、地蔵堂にお参りすると壁に一面に着物や浴衣、草履が奉納されています。
隣の管理棟の方に尋ねると、海難事故で亡くなった方々の遺品とのこと。
突然家族を失った遺族がせめて故人の冥福を、という神仏にすがるような思い。
何年経っても肉親の死は風化せず埋めることのできない虚となって苛まれます。
故人は今、このように仏の元で穏やかにいるだろうか?
などと思いながら奇岩怪岩を見上げて歩いていると、はまりました潮だまり。
一応順路はありますが、足場は砂浜や潮だまりがところどころあり、撮影ポイントを探しながら歩いていてもはまります。
サンダルの足元濡れて、砂が入って歩行困難です。船着場そばのやや深めの潮だまりで洗って自然乾燥。
この時期の青森は日差しは強く気温は20度超えてますが湿気が少なく首都圏に比べると風が涼しく過ごしやすい。洗ったサンダルもすぐ乾きました。
それから、南の離島好きだったため思い違いをしていたことがひとつ。
エメラルドグリーンの海は南のリゾートにしかないと思い込んでいました。
ところが、仏ヶ浦の海はエメラルドグリーンでした。
濃淡様々で、透明度も高く美しい。
さらに、ウニがたくさん。
手を伸ばせば採れそう。
下北半島の西海岸、見所あるリゾートです。(雪のない時期は・・・)
三十分の見学を終えて帰りは行きにイルカを見た地点でイルカを見ようとデッキでデジカメ構えてスタンバイ。
やはり同じようなポイントにいて乗務員さんが教えてくれましたが、やっぱり遠い。
それでも巨岩群を海から眺め
津軽半島と下北半島をむつ湾から一望したり
悲恋の舞台となった鯛島を眺めながらの素敵なクルージングでした。
イルカとの遭遇は帰りのフェリーに最後の望みを託して脇野沢で昼食です。
待ってる間にトップマストで無料配布していた「ぐるりんしもきた」の観光パンフレットを読んでみると、大手出版社のガイドブックより詳細で地元のオススメや船やバス、観光タクシーなどローカルな移動経路が記載されていて行き当たりばったり''ふらっと旅"好きにはたまりません。
これの津軽半島版や上十三版はないのかな?
昼食はフェリー乗り場前の食堂でオススメのアワビ丼に刺身盛合せを別注。
贅沢です。
ソイとヒラメとホタテ。
フェリーの桟橋そばに活かしておいたソイとヒラメは身が厚くてぷりぷり。
作りたてのアラ汁は臭みがなくて身まで完食。
コリコリッのアワビでご飯が見えないアワビ丼。
ごちそうさまでした。
まだ一時間くらい時間があるので港をお散歩。
フェリー乗り場付近は街灯が猿や魚、ニホンカモシカの意匠。
龍神のモニュメントがあります。
脇野沢は北限の猿でも有名なところです。
マンホールは土地の名物を描いていることが多いですが、脇野沢のマンホールは猿とニホンカモシカとイノシシ
積雪寒冷地で初めてイノシシの飼育に成功したそうで、冬はぼたん鍋もオススメだそうです。
漁港沿いに歩いていくとサケの見える公園があります。
秋には溯上してくるサケが見えるそうです。
サケの見える公園からサケは見えませんでしたが帰りのフェリーが近づいてくるのが見えました。
そろそろ船着き場に戻らなければなりません。
天気が良くてお散歩で大量に汗をかいてしまいましたので(多分注射の副作用、ちょっと身体を動かすと汗が止まりません(^^;)、後は小康状態なのでがまん)帰りは自分を甘やかしてクーラーの効いた特別室へ。
船内で500円追加料金支払うと入れます。
チケットと共にりんごジュースいただきました。
汗がひいたのでデッキでイルカ探し、けれど津軽半島が近づいてきても間近でイルカには会えませんでした。
船に並走して遊ぶという、人懐こいイルカはこの広いむつ湾のどこにいるのでしょうか?
少し時期が遅かったようです。
蟹田港に到着。
蟹田駅まで1.4km歩いて帰りは17:22発スーパー白鳥40号で青森に戻ります。
切符を買おうとしたら”カニスマ駅長”いるとの張り紙が。
時間があるので会いに行って見ると、
駅長不在?
駅長、隠れてました。
今回は船にばかり乗っていたのでかなり日焼けしました。
日向は暑いですが、日陰や風が吹くと涼しくていいクルージングでした。
青森には明確に梅雨らしきものがありませんが、そろそろ夏が近づいて来てるようです。